• 非言語15問
  • 言語15問
  • 性格10問
  • 英語5問
  • 構造把握5問

就活の適性検査として代表的な「SPI」。 このうち約70%のシェアとなる「テストセンターSPI」について、 「どのような問題が出題がされるのか」「どのような対策が効果的なのか」を、問題例とイラスト付き解説で説明します。

【STEP1】SPIとは?

SPIはリクルートマネジメントソリューションズ社が開発した適性検査で、年間204万人が受検しています。 「SPIテストセンター」が主流で、全体の7割を占めます。

【SPIの実施形態】

実施形態名 説明
ペーパーテスト 採用企業の会場で行うマークシートの試験です。
テストセンター 専用会場のパソコンで受検する形態です。
インハウスCBT 採用企業の会場のパソコンで受検するテストです。
WEBテスティング 自宅や学校のパソコンで受検する形態です。

試験内容は大きく「性格検査」「能力検査」に分かれます。
更に、能力検査は「言語」「非言語」に細分化されます。
※ 能力検査には「英語」「構造的把握力」というオプション検査が追加されることもあります。

【SPIテストセンターの検査内容】

検査名 時間 問題数
性格検査
▶ 質問紙法の性格テスト
約30分300問
能力検査 言語
▶ 国語問題

非言語
▶ 論理・数学問題
約35分受検者によって変わる
英語(オプション検査。無い事が多い)
▶ 中学・高校レベルの英語問題
約20分
構造的把握力(オプション検査。無い事が多い)
▶ 文章の構造が似ているものを選択肢から選ぶ
約20分

能力検査はIRT(Item Response Theory:項目反応理論)方式が採用されており、問題数・難易度が受検者によって変わります。 簡単に説明すると、【正解 ▶ より難しい問題を出題】【不正解 ▶ より簡単な問題を出題】を繰り返し、より受検者の能力を正確に測定するシステムです。

【STEP2】能力検査の対策方法

適性検査自体に「本来の能力を正しく測定すること」が求められるため、一部の出題範囲は対策が難しくなっています。 例えば「長文読解」「表の読み取り」等の分野は『文章を読むスピード』『一時的な記憶力(=ワーキングメモリ)』が問われるため、かなり対策が難しい傾向があります。 しかし「語句の用法」「場合の数」「集合」は『知識』『数学的な考え方』に関する内容なので、積み重ねで対応できます。

「対策できる分野」と「対策しにくい分野」をしっかり切り分け、効率的に対策を行いましょう。

最も理に適った対策方法は
「対策しやすい分野」を優先的に対策し解くスピードを上げ、
「対策しにくい分野」(長文読解など)に時間を残して丁寧に解くこと、
によって総合点を上げることです。

もっと詳しく知りたい方はこちら
言語・非言語・英語の出題範囲

【STEP3】性格検査の対策方法

性格適性検査は、職種や企業風土等に合うか否かを測定しているため、それぞれに応じた好ましい回答があります。

職種は
【例】システムエンジニア
「考えるよりやってみるほうだ:×」「じっくり考えることが好きだ:○」
【例】営業職
「何事も結果が大切だ:○」「野心は少ないほうだ:×」
【例】経理
「フットワークが軽い方だ:×」「落ち着いて1個の事に取り組む方だ:○」
のような形です。

企業風土は、
【例】結果重視の企業
「思いやりがないのはよくない:×」「不合理であるのはよくない:○」
【例】協調性重視の企業
「思いやりがないのはよくない:○」「不合理であるのはよくない:×」
のような形です。

しかし作為的に回答するのはあまりお薦めできません。

というのも、テストセンターSPIの結果は複数の企業で使い回すことが普通ですが、 全ての職種を考慮した回答はできませんし、カラーの異なる全ての企業に合わせるのも難しいからです。 また、入社後にミスマッチで悩むことになるかもしれません。

正しい対策法は「逆」です。つまり、自分の性格に合った職種・企業をしっかり選ぶことです。 その方が選考も通りやすいですし、入社後の満足度も上がります。

ただし、少し極端な性格(例えば、神経質すぎる/頑固すぎる/悲観的すぎる/自信家すぎる・・・etc)の場合、 正直に答えすぎると心配されてしまう場合もあります。 「面接の受け答えだと思って回答する」「社会人となった自分をイメージして回答する」を基準に回答しても、 自分のパーソナリティは十分伝わります。

30分で300問解く必要があるため、1問に掛けられる時間は6秒です。全問回答を目指して頑張りましょう。